ホンダ・ブロスのエンジンは、650ccと400ccの2機種があります。
650ccのプロダクト１は、余裕あるトルク出力を生かしたすごい加速力があり、400ccのプロダクト２は、伸びの良い出力特性を生かした心地よいフィーリングを楽しめます。
どちらのエンジンもパワフルで基本に忠実な走行性能を備えながら、排気量に応じた特性を生かしてそれぞれに個性ある魅力的な乗り味を持っていると思います。
特に400ccのVツインエンジンは、市街地などでの低・中速域での扱いやすさと軽快さ、スポーツライディングにおける高速域の伸びのある走りを両立できています。高回転・高出力よりも、トルク感あふれるビートたっぷりの乗り味を楽しめる。キャブレター、カムのバルブタイミングや吸・排気系などすべてにおいて、心臓の鼓動を思わせる感性に心地よく、スロットルにリニアに反応する乗り味を追求したセッティング なので、どちらかというと高回転域でライディングするよりも、中回転域でブレーキによるブレーキングでコーナーに侵入するような走りではなく。強大なバックトルクを利用して早めに減速していきコーナーの出口を向いたらアクセルを開けていくというようなライディングが安全で気持ちの良い走りを楽しむことができるような気がします。もちろん、400ccであればそのまま8000rpmまでストレスなく回すこともできます。
新設計の水冷4サイクル52度3バルブVツインエンジンの出力特性はとても良く、いきなり力が出てライダーを困惑することもない素直なエンジンです。しかも、シンプルでスリムなので40ccや650ccの威圧感を感じることがありません。それが逆に所有感を満たしてくれないという感想を持つ方もいると思います。